おはようございます。
著作権法の第一人者が共同で執筆した新刊です。
クラウドコンピューティングに関して、外国の著作権法・判例についても、広く解説されています。
- クラウド時代の著作権法: 激動する世界の状況 (KDDI総研叢書)/勁草書房
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マルチデバイス時代を迎えて、すっかり定着したクラウド・コンピューティング。音楽配信や電子出版など、クラウドを利用した新たなビジネスモデルが日々、世界中で生まれている。この新技術を活かすには、著作権を避けて通れない。本書は欧州と米国を中心に、諸外国の状況を詳しく紹介し、その相違点とともに、国境を越えた課題の共通点を明らかにする。
目次
はしがき
序章 クラウド・コンピューティングとは何か[奥邨弘司]
1 クラウド・コンピューティングとは何か
2 検討の視点
3 クラウド型流通
第1章 日本におけるクラウド・コンピューティングと著作権 [小泉直樹]
1.1 文化庁「クラウドコンピューティングと著作権に関する調査研究報告書」(平成23年)
1.2 平成24年著作権法改正
1.3 間接侵害
1.4 国際著作権ルールの視点──フィチョール論文
第2章 欧州におけるクラウド・コンピューティングと著作権──プロバイダーの責任制限に係る法理の展開に焦点を当てて[駒田泰土]
2.1 はじめに
2.2 差止めの被請求人の範囲
2.3 監視義務
2.4 免責ルールの適用
2.5 若干の考察──結びにかえて
第3章 米国におけるクラウド・コンピューティングと著作権──ロッカー・サービスに焦点をあてて[奥邨弘司]
3.1 はじめに
3.2 ロッカー・サービスと米国著作権法
3.3 MP3tunes事件
3.4 まとめにかえて
第4章 インターネット上の著作権侵害の事前的対応としてのスリーストライクルールの現状──諸外国におけるインターネットアクセス切断の動き[張 睿暎]
4.1 はじめに
4.2 諸外国におけるスリーストライクルールの現状
4.3 スリーストライク法制の導入と運用において現れた問題点および今後の課題
第5章 諸外国におけるオープンデータ政策と著作権[生貝直人]
5.1 はじめに
5.2 公共セクター情報の著作権の取り扱い
5.3 EUにおける取り組み
5.4 公共セクター情報の著作権ライセンス
5.5 わが国に対する示唆
第6章 電子指紋にもとづく著作権コンテンツの自動検出技術[内田祐介]
6.1 はじめに
6.2 著作権コンテンツ検出技術
6.3 映像指紋技術
6.4 音響指紋技術
6.5 技術水準
6.6 まとめ
索引
執筆者略歴