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Channel: 知的財産と調査
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無資格代理人による「特許」や「商標」は有効なのか?

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こんばんは。


弁護士ドットコムに、6月に非弁行為で逮捕に関係する記事が載っています。

http://www.bengo4.com/topics/607/

「結論からいうと、申請を請け負ったのが無資格者だったとしても、すでに登録された特許や商標の効力には影響ありません。出願者が有資格者かどうかは、特許や商標の登録要件にもなっていないし、登録を行ってはならない理由でもないからです」


「いえ、そんなことはありません。そもそも特許や商標等の申請請負は専門性が高く、大きなトラブルを引き起こしかねない、とても繊細な業務です。弁理士法によって、有償で業務請負ができるのが弁理士や弁護士に限られているのは、そういう理由です。


この記事では、無資格者が代理した特許権や商標権が有効なのかという、素朴な疑問に答えるものとなっています。


ここでは、出願者という言葉が使われていますが、代理人の意味と思います。
無資格者が代理したからといって、登録された権利が無効になる訳ではありません。有効です。


ただ、弁理士試験で勉強するのは最低限の法律知識です。試験に受かっても、勉強しなければならないことは山ほどあります。逆に言うと、無資格の代理人は、最低限の知識も担保されておらず、いつどんなミスをするかわからないと思います。


この業界では、無資格の補助者に丸投げに近い形で仕事を担当させるということもなされていましたが、こういった習慣は、そろそろ終わりにすべきと感じます。


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