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「なぜ『アクセルと踏み間違えないブレーキ』が普及しないのか」

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こんばんは。


今朝の日経ビジネスに、「アクセルと踏み間違えないブレーキ」の記事がありました。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140207/259408/?P=1


会員制サイト(無料)のため、引用は最小限にしますが、「ブレーキとアクセルが1つのペダルに形成されており、ペダル右側面についている縦長のアクセルレバーを押すと、アクセルが作動する」という仕組みです。


IPDLで、開発元のナルセ機材特許を調べてみましたが、まだ0件でした。


なるほど、ユニークな発明で、この構造であれば、AT車でブレーキとアクセルを踏み間違えることはないでしょう。


しかし、「地元の警察や行政にも鳴瀬社長自身がナルセペダルの有用性をアピールし続けているが、反応はあまり良くないという。」とのことです。


この構造、踏み間違いはなくなるでしょうが、アクセルの操作がやりにくく、急加速ができないように思えます。


記事は、スピードを出さずブレーキを踏めば安全という趣旨で書かれていますが、安全運転に必要なのは、実際にはアクセルとブレーキの緩急です。危険回避のため、急加速しなければならない場合もあります。


極端な例では、首都高速のように速度変化が大きな道路では、急に交通の流れが速くなったり、インターチェンジからの合流を短距離で行わなければならないこともあります。また、隣に大型車が並んでいる場合など、素早く追い抜かないと危険な場合もあります。


そもそも、時間をかけて追い越しをするのは非常に危険で、追い越しは短時間で終える必要があります。追い越し車線や対向車線をのろのろ走るのは、危険でしかありません。


このアクセル構造では、そのようなケースに十分対応できないのではと感じました。


記事にもあるように、急加速の必要がない、バスなど公共交通機関に適した構造ではと感じます。


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