米国特許出願数ですが、IBMが25年連続首位とのことです。
特許不要論や、技術が普及すると特許を取ってもクロスライセンスに持ち込まれるだけ、などと言う方もいます。しかし、クラウドやサイバーセキュリティは黎明期の技術ではなく、IBMが年間9000件以上、出願をする理由を説明できません。
やはり、新たな技術を開発したら、独占権は抑えておき、必要に応じて許諾するという仕組みは必要なのでしょう。
現に、昨年の中国特許出願数は130万件超とのことです。
https://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20171208/Recordchina_20171208007.html
日本の特許出願数が増えないのは、特許が不要になったというよりも、日本のマーケット価値が下がった、日本の技術力が相対的に低下したことが原因ではないでしょうか。
米特許情報調査会社のIFIクレイムズ・パテント・サービシズは、2017年の米国特許取得数で米IBMが9043件を取得し、25年連続で首位となったとする調査結果をまとめた。17年に米特許商標庁に登録された特許数は前年比5・2%増の32万3件。日本企業の最上位はキヤノンの3285件で3位だった。
IBMの特許取得数は前年比11・8%増となり、2位の韓国サムスン電子に3000件以上の差をつけた。人工知能(AI)、ブロックチェーン(分散型台帳)、クラウド、サイバーセキュリティー、量子コンピューティングなどの分野で業界をリードした。
うちAI関連特許は1400件を取得。AIがユーザーの会話パターンを分析し、AIと人間との意思疎通の改善を可能にするシステムの発明などが含まれている。サイバーセキュリティー関連では1200件の特許を取得した。
量子コンピューティングなどの新分野でも多数の特許を取得した。量子コンピューターが情報を取得して保持する機能を改善する新しい方法(信号の読み出し精度)などがあり、量子コンピューティングシステムの構築に必要なコンポーネントの効率化につながる可能性があるという。