以前も採り上げましたが、東京商工会議所のホームページに、戦略的知財経営モデル企業の事例が掲載れています。
直近に公表された4社の知財戦略を見てみると、共同開発、知財教育、出願戦略・秘匿化、商標や意匠の権利化などが挙げられます。
M&Aや財務会計など、MBAコースで学ぶような内容はありません。
コンサルティングや戦略などというと、カッコ良く聞こえますが、現実には、カッコ良いことよりも、当たり前のことがきちんと出来ていない場合が多々あります。
まず、知財の教育や出願戦略など、地に足着けて、やるべきことをやるのが重要なんだと思います。
http://www.tokyo-cci.or.jp/survey/model_new/
理化工業
戦略的知財経営のポイント
- 先端技術を支えるために特許を取得し確かな信頼を獲得
- 従業員に知的財産の重要性について意識を醸成
- 守りと攻めを踏まえた知財出願戦略の徹底
タカミツ工業
戦略的知財経営のポイント
- 大手企業の信頼を得て「共同研究」を推進し技術の向上へ
- 顧客視点の研究開発から生まれる知財の種を権利化
- 日々の業務からアイデアを拾い上げ特許化する意識を醸成
とみ
戦略的知財経営のポイント
- 公的研究機関との連携により自社の強みに特化した製品開発
- 意匠権を積極的に活用した新たな製品開発
- 中小企業向けの公的な知財相談を有効活用して権利取得
タナカ化学研究所
戦略的知財経営のポイント
- 自社の強みを問題解決に展開。権利化によるビジネス拡大
- ニーズとタイミングの見極めたうえで知財の権利化・秘匿化を選択
- 他社からの警告により得られた商標登録の重要性