先週金曜日にWebで公表された広報誌「とっきょ」平成28年12・1月号に、出張面接審査の話が載っています。
先日、INPITの関西館で出張面接審査を行うという話を採り上げました。
重要なのは、地方に審査官を置くことではなく、地方で審査官とコミュニケーションを取れることです。
特許庁の負担は増えますが、出張面接審査を充実させる取り組みは評価できると思います。
うがった見方をすれば、日本の出願が減り、審査官に時間ができたので、出張面接審査の充実が可能になったのかもしれません。
http://www.jpo.go.jp/torikumi/hiroba/kohoshi_tokkyo.htm
面接審査の“地方版”といえるもので、審査官が全国どこでも、出願人のいる場所まで出張し、現地で面接審査を行うというものだ。
「面接審査を依頼したいけれど、特許庁まで行く時間がない」「東京まで行く旅費も大きな負担だ」というような出願人にとって便利な制度になっている。電話で簡便に出張面接審査の依頼ができ、審査官の出張に係る費用負担もない。依頼方法は簡単で、メールまたはファクシミリで、①出願番号、②名前(企業名と担当者名)、③連絡先(電話番号、メールアドレスなど)、④希望する実施場所、⑤希望日時を伝えるのみ。申請は1件から可能だ。
出張面接審査の場合、面接会場は出願人の会社ではなく、会社の所在地の近くの商工会などに設定して行われる。会場は出願人の都合に合わせて日程を調整しながら、特許庁が用意。会場設定などの準備に一定の期間を要することを考えると、できれば希望する面接日時の数週間程度前には依頼しておきたいところだ。
面接審査に要する時間は、案件の内容にもよるが、1日をかけてじっくり複数の案件について対応をしてもらうこともできる。出張面接審査は、出願人の時間的、費用的な負担を軽減することが大きな狙いの一つなので、東京から離れた遠方からの依頼が多い。
全国で最も出張面接審査が行われているのは大阪で、全体の約4割を占める。
また、都内近郊は出張面接審査を原則受け付けていないが、工場見学との同時開催であれば、八王子など都内近郊からの出張面接審査の依頼も受け付けているので、希望する場合は一度特許庁に問い合わせをしてみよう。