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Channel: 知的財産と調査
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第5回意匠審査基準WG「画像デザイン意匠公報検索支援ツール」

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こんばんは。先週、金曜日に第5回意匠審査基準ワーキンググループ議事要旨とは配布資料が公表されました。


画面デザインに関する意匠の拡張を議論するワーキンググループですが、その中で画像デザイン意匠公報検索支援ツールについても議論されています。http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/new_isyou_seido_wg05.htm

3.議題

  1. 画像の意匠の創作非容易性判断基準の明確化について
  2. 画像デザイン意匠公報検索支援ツールについて

4.議事内容

  • 画像の意匠の創作非容易性判断基準の明確化について、資料1-1、資料1-2及び参考資料1に沿って事務局から説明を行い、意匠審査基準改訂についての考え方及び改訂意匠審査基準案について検討を行った。議論の結果、委員意見を踏まえて必要な修正を加えた改訂意匠審査基準案について、次回ワーキンググループにおいて引き続き検討を行うこととなった。
  • 現在開発を進めている画像デザイン意匠公報検索支援ツールの概要等について、資料2に沿って事務局から報告を行った。

以下が、INPITが提供予定の意匠クリアランスツールです。

形や色が近いものから順に並べ替えて表示されるとのことです。Googleのようですね。


イメージマッチングを用いた検索技術が進化すれば、特許の検索システムにも取り入れられて行くのではと予想しています。


http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/new_isyou_seido_wg05shiryou.htm
2.支援ツールの概要
(1)目的
画像デザインについて、登録意匠に関する事業者のクリアランス負担を軽減するための、意匠公報の検索支援ツール。


(2)基本機能
イメージマッチング技術を用いた機械的な照合により、支援ツールに入力した画像(以下「クエリ画像」)とかたちや色が近いと認識された順に、登録意匠の画像を含む全ての蓄積イメージを並べ替えることができる。
支援ツールの導入イメージについては別紙参照。

(3)蓄積情報
画像意匠分類(W)が付与された登録意匠の画像を含む図と、その意匠公報を蓄積。並べ変え精度を上げるための工夫として、意匠公報掲載の図(画像を含む機器全体の図)に加え、画像表示部のみ(機器の筐体部を除いたもの)、及び、画像表示部中の一部範囲のみを意匠登録を受けようとする部分(部分意匠の実線部)としたものについては当該範囲のみの画像を追加蓄積し、多様なクエリ画像に対応できるようにする。


【現状】J-PlatPatの「意匠公報テキスト検索」や「日本意匠分類・Dターム検索」により、書誌情報等を
用いて対象を絞り込み先行意匠調査を行うことができるが、かたちや色が近いという観点から検索対象
の表示順を並べ替えることはできない。


【支援ツールの導入後】支援ツールでは、(1)画像デザインを含む登録意匠の図を主な蓄積情報とし
ているため、「日本意匠分類」に頼ることなく画像デザインに関する先行意匠調査を行うことができる。
(2)イメージマッチング技術を用いた機械的な照合により、かたちや色が近いと認識された順に既存の
登録意匠を並べ替えることで、効率的に調査を行うことができる。


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