今日発行の情報管理web 2014年8月号に、特許や論文を検索できるJ-GLOABLデータベースの記事が載っています。
特許も論文も、抄録や全文の検索ではなく、書誌情報中心の検索ということで、補助的な利用に限られます。
しかし、研究者の方が無料で検索できるシステムを提要するという、目的は素晴らしいものだと思っています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/57/5/57_352/_html/-char/ja/
話題提供者:火口 正芳 氏 独立行政法人科学技術振興機構(JST) 情報企画部
J-GLOBALは,独立行政法人科学技術振興機構(JST)が無料で提供する壮大な情報コンテンツポータルである。「イノベーションの創出」を目的として,日本の科学技術分野のヒト‐機関‐文献‐特許‐最新ニュースなどを縦横に結び付け,関連情報を芋づる式に入手できるという。そのコンセプトは素晴らしいが,さて本当にどこまで使えるものなのか,果たして信頼と期待に応えるツールなのか――なんとも大きすぎて全貌がつかめない。一度きちんと説明を受けたいということで,JSTの担当者にお越しいただいた。
JST西日本支所が閉鎖され,関西ではJSTの方と情報交換をする機会が少なくなったこともあって,産学協同を目指す企業の知財関連部署やさまざまな相談を受ける公共図書館から多くの出席を得た。会場からは,国の情報開発方針から採用しているアルゴリズムのことまで多数の質問が出たが,講師の火口氏はそれら幅広い質問に大変的確に答えておられた。就業時間後の集まりであったため,時間が足りなかったことが残念である。
J-GLOBALの紹介は当稿の目的ではないので詳細については「ご利用ガイド」等に譲るとして,講師からの耳寄り情報や質疑応答でのプラスアルファ情報を中心に報告させていただく。
なお,使用したデータは2014年6月現在のものである。