昨日ですが、平成26年度弁理士試験短答受験者統計が公表されました。
短答式試験の受験者は4,674人と、昨年の4,734人よりもわずかに減っていますが、ほぼ同じ人数です。
http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/pdf/h26_benrisitoukei/tantou_jukensya26.pdf
一方で、全体の願書提出者は、7,528人から6,216人へ急減しています。
直接の原因は、昨年より短答試験の合格点が最低60%以上から、最低65%以上へ上がったことです。
もう少し掘り下げて考えてみると、短答式試験を受験する人数が変わっていないのは、特許事務所に勤務しているなど弁理士資格が必要で受験している方の数が、今年も変わっていないということなのかもしれません。
知財業務や研究開発業務の経験がなく、弁理士試験に合格し、特許事務所へ入ったものの、実務が合わず事務所を辞めてしまう方もいます。
弁理士試験は、どちらかというと、知財実務をしながら勉強する資格だと思います。実務をやりながら法律の勉強もすると、実践と理論の相乗効果も期待できます。
実務経験ありの方の受験人数が減っていないのであれば、弁理士試験の受験者が減ったとしても、あまり心配する必要はないのかもしれません。