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Channel: 知的財産と調査
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TPPで著作権保護期間は原則70年へ

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おはようございます。


TPP関連のニュースが色々と流れていますが、どうやら著作権の保護期間は、原則70年となりそうです。


今まで日本は、保護期間は原則50年と主張していました。

しかし、他の交渉項目とのバーターで70年へ舵を切るのではという見方もありました。


著作物のうち、死後50年以上保護しなければならないものは、ごく一部で保護期間70年を受け入れれば、ハリウッドやディズニーを擁するアメリカを喜ばせるだけなのも確かでしょう。


しかし、交渉は関税などTPP全体を考えて行う必要があります。著作権の保護期間については、当初から交渉カードの一つだったのではと推測しています。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150203/k10015166261000.html

TPP=環太平洋パートナーシップ協定を巡って、交渉参加12か国は、これまで難航していた映画や音楽などの著作権を保護する期間について、公開や作者の死後から原則70年とする方向で調整を進めることになりました。


TPP=環太平洋パートナーシップ協定を巡って、交渉参加12か国は日本時間の2日までの日程で、首席交渉官会合をアメリカで開きました。

今回の会合では、▽映画や音楽、小説などの著作権をはじめ、医薬品の開発データといった知的財産を保護する期間や、▽公平な競争条件の確保に向けた国有企業に対する優遇措置の是正など、交渉が難航している分野を中心に意見が交わされました。

その結果、著作権を保護する期間について、日本を含む各国がアメリカの主張に理解を示し、公開や作者の死後から原則70年とする方向で調整を進めることになりました。

一方、医薬品の開発データを保護する期間や国有企業に対する優遇措置の是正を巡っては、アメリカや日本などの先進国とマレーシアやベトナムなどの新興国との間で意見が対立して妥協点を見出すことができず、交渉参加12か国は事務レベルで協議を続けることにしています。

こうしたなか日米両政府は、日本時間の3日から事務レベル協議をアメリカで再開し、焦点となっている牛肉や豚肉、コメなど農産物5項目の関税の取り扱いなどを巡って調整を進め、2国間交渉の早期終結に向けて道筋をつけたい考えです。


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