Quantcast
Channel: 知的財産と調査
Viewing all articles
Browse latest Browse all 8377

大学の特許収入、初の20億円超

$
0
0

こんにちは。


大学の特許収入が、2013年度は初の20億円超となったそうです。スタンフォード大学の特許料収入は、1校で年間数十億円とあるそうですから、またまだという見方もできます。そうは言っても、日本の大学もアメリカに近づいていると言えそうです。


もっとも、京都大学はiPS細胞に関する特許料収入が大半とのことですから、意外と少ないという見方もできます。


私立大学があまりトップテンに入っていないようですが、経営に自由度のある私学こそ、産学連携に力を入れて欲しいと感じますね。

それから、工学部など特許料収入を得られる組織は良いですが、文学部や教育学部などはそうは行きません。国立大学を法人化して自前で稼ぐことも必要ですが、そのような組織への支援も必要でしょう。


http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26H9S_W5A120C1CR8000/

 全国の大学や研究機関で、保有する特許を活用した収入が増えてきた。2013年度の特許収入の総額は初めて20億円を突破。大学の知的財産部門が強化され、産学連携が進んだことが背景にある。年間の出願件数は近年、横ばいが続いており、大学が特許を選別して効率的に収入を得る動きが加速している。


 特許収入には売却のほか、特許の使用を認める代わりに対価を受け取る「ライセンス収入」などがある。文部科学省が大学や高等専門学校(高専)、研究機関計1073機関を対象に調べたところ、13年度の特許収入は前年度比約6.5億円増の約22億1千万円だった。


 内訳では、東京大が約6億5千万円でトップ。京都大が約4億1千万円で続き、2大学で全体の5割弱を占めた。京大は「特許収入の半分以上がiPS細胞関連」(広報課)といい、1件あたりの収入は約57万円で東大(約35万円)を上回った。


 上位に旧帝大が並ぶなか、日本大が約9600万円で4位に。「民間企業と共同開発した業務用機器がヒットし、収入増につながった」(担当者)という。東京都心にオフィスを設け知的財産の専門家を活用したという九州工業大(7700万円)は、前年度(850万円)から9倍に増えた。


 文科省は04年度の国立大学の法人化に合わせ、研究成果を収入につなげるため、各大学で特許の出願や使用、産学連携を担当する部署の強化に乗り出した。各大学も企業と連携する動きが広がり、13年度の民間企業との共同研究は約1万7千件で、5年前と比べ2割増えている。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 8377

Trending Articles